LoqiRoam · 旅日記

駅前の色を拾う、伏見から京都駅まで

JR藤森から墨染と伏見の暮らし・茶・酒をめぐり、京都駅前の地下街と空中径路へ色をつなぐ旅。

JR藤森を出ると、最初に見えたのは藤森神社の朱色でした。古い社と馬の信仰を知ったあと、墨染の細い路地へ入り、庭の奥の茶房で緑の茶と竹の気配にひと休み。そこから商店街を歩くと、パン屋や喫茶店の看板が並び、観光用に整えられた色ではない、暮らしの明るさがありました。伏見桃山へ進んでからは、大正建築の伏見夢百衆で酒の町の品ぞろえと仕込み水のコーヒーに出会い、月桂冠大倉記念館で白壁と酒造りの時間をたどりました。最後は電車で京都駅へ移動。地下のポルタで照明と店の色を集め直し、空中径路から街を見下ろすと、朝の朱色から茶、酒蔵の白、地下街のきらきらまでが一本の旅に見えてきました。駅前は出発点なのに、帰るころには小さな風景のアルバムになっていました。

この旅の足跡

  1. 朱色の社殿だけでなく、ここは約1800年前に創建された古社で、勝運と馬の神様として今も信仰を集めています。駅前から歩いて急に物語が深くなり、馬の気配がどこに残るのか気になりました。
  2. 細い路地の奥に庭を望む茶房があり、12時から17時まで宇治茶や季節の菓子を味わえます。竹の音と茶の水色を重ねた店名だそうで、駅前のざわめきがどこまで薄まるか試したくなりました。
  3. 新旧の店が集まり、藤森祭や紫陽花まつりなど地域の行事も受け止める墨染ショッピング街。歩くと観光地の一色ではなく、パン屋や喫茶店の看板が生活の色として並び、次は何色かと目移りします。
  4. 伏見の蔵元16社、約80銘柄を扱う伏見夢百衆は、大正建築の旧本店を使った喫茶と土産処です。日本酒だけでなく仕込み水の水出しコーヒーもあり、酒の町なのに珈琲色へ寄り道できるのが面白いです。
  5. 南浜町の月桂冠大倉記念館では、伏見の風土と酒造りの歴史を道具や展示からたどれます。中書島から徒歩5分で、蔵の白壁と水の話が町の景色に重なり、さっきの喫茶の甘さが少し大人びて見えました。
  6. 京都駅直結のポルタは、物販、土産、カフェ、食事が地下に重なり、カフェは7時から23時まで営業しています。伏見の蔵の落ち着いた茶色から、地下の看板と照明の色へ一気に変わって、駅前の旅らしくなりました。
  7. 京都駅ビル10階の空中径路は、西側と東側を結ぶ全長185メートルの高い遊歩道です。45メートル上から北側の街並みを見渡せるので、最後に今日の色を少し遠くから並べ直せそうで、足元の床まで明るく感じます。
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