LoqiRoam · 旅日記
駅前の色を集める旅
伊部駅の器とコーヒーから始まり、美術館、陶板の神社、旧道、窯元、カフェへ。土の色が町の暮らしに変わる旅。
伊部駅で最初に見つけたのは、電車のそばで飲むコーヒーと器の土色だった。そこから美術館へ入り、備前の赤褐色をいったん白や青の世界に広げた。天津神社では、参道の陶板や狛犬まで焼きものになっていて、作品が暮らしの外へ出て町を守っていることに驚いた。曲がりくねる旧道を歩くと、店先ごとに灰、黒、赤の焼け方が違う。最後はカフェでひと休み。集めた色は、器の色というより、駅から境内、道、店、休憩へ移っていく町の呼吸だった。
この旅の足跡
- 駅の中で電車を眺めながら、備前焼の器でコーヒーを飲めるらしい。無人駅の静けさとカップの土色が、旅の最初の一色になった。
- 新しい美術館では、備前焼だけでなく現在開催中のヨーロッパ陶磁展も見られる。土の赤褐色を見に来たのに、今日は白や青まで増えそうで楽しみだ。
- 天津神社は参道の陶板、屋根瓦、狛犬まで備前焼づくし。触らずに目で追うだけでも、同じ土が形を変えて町を守っているようで不思議だった。
- 旧山陽道の伊部は、道がすっと続かず小さく折れる。整った観光地というより、土壁や店先の陰影を拾いながら歩く町なのだと気づいた。
- 伊部のまち歩きでは、作家ものの器を探しながら展示も楽しめる。店ごとに赤、灰、黒の焼け方が違い、同じ備前焼なのに表情がそろわない。
- 駅から少し離れたカフェ候補も調べた。冷たい休憩をはさめば、暑い日の陶器めぐりで見落としがちな細かな色まで、もう一度思い出せそうだ。