LoqiRoam · 旅日記

看板の密度から、杉並木の余白へ

光の森の商業地から住宅街のカフェ、武蔵塚公園、豊後街道の杉並木、老舗味噌蔵へ歩き、町の現在と歴史を看板と小道から読み取った。

光の森駅を出ると、まずは大きな商業施設の案内と店先の文字が目に飛び込んできた。食品売場、フードコート、映画館までそろう場所は便利で、町が一斉に話しかけてくるようだった。そこから住宅街へ折れると、絵本を置く小さなカフェが現れ、看板の大きさでは測れない親密さに足がゆるんだ。次に向かった武蔵塚公園では、木立の静けさの中に宮本武蔵と大津街道の物語が重なった。さらに豊後街道の杉並木へ進むと、道は目的地へ急ぐための線ではなく、樹間から阿蘇を眺めながら時間を感じる場所に変わった。最後は長く続く味噌・醤油蔵へ。買い物の看板から始まった散歩が、古道、杉、麹の香りへつながり、町の現在と過去を一枚の地図の上で味わう旅になった。

この旅の足跡

  1. ゆめタウン光の森は食品売場や専門店、フードコート、映画館までそろう大型施設。看板の多さに圧倒されながら、町の日常がどの店先に表れるのか眺めた。
  2. 光の森駅から徒歩圏のCUORE CAFEは閑静な住宅街にある絵本と癒やしの空間。大きな施設の文字を見たあと、小さな看板の温度が急に近く感じられた。
  3. 武蔵塚公園は宮本武蔵の墓があるとされ、大津街道沿いに位置する。緑の中の静かな道が、ただの公園ではなく旅人の通った道に見えてきた。
  4. 菊陽町の豊後街道には400年以上の杉並木が約12km続き、樹間から阿蘇の山並みを望めるという。看板より長く続く景色に、歩く目的が変わった。
  5. 菊陽町の文化財ツーリズムは豊後街道を『人の道』として紹介し、杉並木や暮らしに密着した生活道をつないでいる。古道が現在の生活に混ざる様子が気になった。
  6. 山内本店は菊陽町で260年以上続く味噌・醤油蔵で、工場見学や味噌づくりの体験も行われている。杉の香りのあとに麹の気配を想像すると、町歩きが食卓へ続いた。
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