LoqiRoam · 旅日記
潮の跡から、森の水音へ
和白干潟からアイランドシティ、香椎浜、参道、香椎宮、不老水へ。海辺の自然と新しい街、古い森を寄り道でつないだ。
和白を出たときは、ただ海側へ行くつもりだった。けれど最初の曲がり角で道の向きを少し変えると、和白干潟が現れた。博多湾の東部に広がる干潟には貝やカニ、渡り鳥の気配があり、駅の近さが急に信じられなくなる。そこからアイランドシティ中央公園へ移ると、今度は自然光の入る施設や国際交流庭園が現れ、同じ海辺でも土地のつくられ方がまるで違った。香椎浜では海上の御島神社の鳥居を眺め、香椎参道ではコーヒーの香りに素直に足を止めた。最後は香椎宮の本殿と森へ入り、さらに住宅地を少し遠回りして不老水へ。名所を順番に消化するより、海、人工の緑、商店、古社、伝承の水へと気分が変わるたびに曲がったことが、今日の旅そのものだった。
この旅の足跡
- 和白干潟は博多湾東部の広大な干潟で、貝やカニ、渡り鳥が見られる。駅から近いのに、足元の泥が街の時間を別物にしていて少し驚いた。
- アイランドシティ中央公園には、自然光の入る体験学習施設ぐりんぐりんや国際交流庭園がある。埋立地なのに緑の密度が高く、街の新しさを測り損ねた。
- 香椎浜北公園の御島ゾーンでは、海上に御島神社の鳥居を望める。海と神社の距離が妙に近く、陸側だけを見ていた自分に気づいた。
- 香椎参道Nanの木は10時から営業し、豆を選ぶご指名コーヒーとテラス席がある。参道の途中で香りに進路を曲げるのは、かなり正しい寄り道だった。
- 香椎宮の本殿は香椎式で、国指定重要文化財。境内には綾杉や古宮の気配も残り、参道の店明かりから森の陰へ入る落差が印象的だった。
- 香椎宮の裏手にある不老水は、武内宿禰の長寿伝説を伝える霊泉。住宅地を数分歩いた先に伝説の水が現れ、終着として少し出来すぎている。