LoqiRoam · 旅日記
看板の赤から古代の土色まで
市が尾駅前の商店街から彫刻、公園、古墳群へ歩き、日常の色を地域の時間と重ねた。
市が尾駅を出て、まず国道246号の歩道橋を渡った。向こうに続く商店街では、店先の看板やのれんがそれぞれ違う声を出していて、駅前の色は派手さより暮らしの近さなのだと気づいた。そこから彫刻のプロムナードへ入ると、道の途中に猫や空想の作品が現れ、歩くたびに視線が低くなったり高くなったりする。市ケ尾第三公園では『イチガオ・スウィング』と遊具が同じ空気にあり、街角の文化が気取らず置かれているのがうれしかった。谷本公園では緑と人の動きに包まれ、最後は市ケ尾遺跡公園へ。約20基の横穴墓を前にすると、今日見た店や道も長い時間の上にあるのだと思えた。駅へ戻るころ、朝の看板の色が夕方の土色まで一本につながっていた。
この旅の足跡
- 市が尾駅を出ると、国道246号の歩道橋の向こうに昔ながらの小さな店が続く。大きな看板より、店先の赤や青の生活感が先に目に入ってきた。
- 市が尾駅から市ケ尾第三公園へ続く彫刻の道には、猫や空想的な作品など11体が並ぶ。歩道の途中で突然作品が現れるので、次は何色かと探すのが楽しい。
- 市ケ尾第三公園には、1991年の『イチガオ・スウィング』やユニコーンのいる作品がある。公園の遊具と彫刻が同じ場所にいて、少し不思議で明るい。
- 谷本公園はスポーツ施設やドッグランが整った広い公園。駅前の建物の色を見てきた目には、芝生の緑と走る人の動きが新しい配色に見えた。
- 谷本公園の案内では、市が尾駅から公園へ誘導するプロムナードが計画されている。駅と公園が一本の道で結ばれる発想に、街の親切な色を感じた。
- 市ケ尾遺跡公園には、6世紀後半から7世紀後半の横穴墓が約20基残る。住宅地の高台で古代の穴に出会うとは思わず、駅前の午後が急に深くなった。