LoqiRoam · 旅日記

森の足音を、水辺まで

ライブの気配から彫刻、森、歴史的建築を経て、大通の水音へ向かった寄り道。

西28丁目では、まず地下のライブ空間に音楽の入口を見つけた。外の住宅街は静かなのに、扉の向こうには食事と演奏の時間が待っている。その気配を胸に、宮の森の坂を上って彫刻美術館へ向かうと、音の代わりに形と影が歩幅を整えてくれた。円山公園では土と落ち葉の足音が主役になり、街の近くにも深い緑の呼吸があることを思い出す。そこから地下鉄で大通へ移り、旧札幌控訴院の石と廊下に残る歴史へ。最後は公園の噴水を目指した。水音はいつも確実に鳴るわけではないけれど、風、通行人、木々のざわめきを待つ時間そのものが、旅の終着になった。

この旅の足跡

  1. 地下のJAMUSICAは、食事の灯りの奥にライブの気配を隠している。西28丁目の住宅街で音楽が急に立ち上がる感じが面白く、今日は何が鳴るのか耳が先に歩き出した。
  2. 本郷新記念札幌彫刻美術館は、彫刻家のアトリエを核に作品を守っている。坂の住宅地で立体の影を眺めると、音のない形にも歩幅や風の響きがある気がした。
  3. 円山公園は約70ヘクタールの緑が広がり、北海道神宮や原始林に隣接する。土と落ち葉の足音が街の硬さをほどき、鳥の声が思ったより近くに残った。
  4. 札幌市資料館は大正15年の旧札幌控訴院庁舎で、札幌軟石の外壁と法廷展示が残る。階段や廊下を歩くと、見えない人々の声が石の内側から返るようだった。
  5. 大通公園には噴水や遊水の場、彫像や歌碑が点在している。西側では建物の静けさを引き継ぎながら、風と通行人の音が横長の緑地を流れていた。
  6. 大通公園の噴水は季節によって運転される時間が異なるが、水と光のゾーンとして整えられている。今日は音が聞こえるかを確かめながら、街の呼吸に立ち止まりたい。
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