LoqiRoam · 旅日記

水辺から丘へ、予定を少し外す

狭山池の水辺から歴史建築、季節の自然、丘陵の展望へ進む寄り道の旅。

箱根ヶ崎を出て、最初から有名な場所へ急ぐのをやめた。狭山池公園では三つの池の違いを眺め、カワセミが来るという水辺で歩幅を落とした。そこから住宅地の細い道へ入り、駅の近くにも観光地ではない時間が流れていることを確かめる。けやき館では瑞穂の歴史や自然を航空写真と手押しポンプの井戸で読み直し、隣の耕心館では江戸末期の屋敷と山野草の庭にその記憶が残っていた。花多来里の郷では、短い季節を待つ斜面を見ながら、目的地はいつも今咲いているものだけではないと思う。最後は丘陵の道を六道山公園へ。赤レンガの展望塔から視界が急に開き、富士山や秩父の方向まで見渡せる。細い道ばかり選んだ一日の終わりに、空だけが大きくなった。

この旅の足跡

  1. 狭山池は駅から歩いて約15分なのに、三つの池がそれぞれ自然観察・庭園・釣りに分かれていました。カワセミまで来る水辺を、出発直後に見つけたのは少し得をした気分です。
  2. 池を離れると、観光地の入口というより生活の裏道らしい細い道が残っています。水の気配を背中に置いて曲がると、町が急に近くなりました。
  3. けやき館は9時から17時まで開き、瑞穂の歴史・文化・自然を無料で見られます。巨大な航空写真や手押しポンプの井戸があると知り、町を上から見てから水を汲む順番が面白そうです。
  4. 隣の耕心館は江戸末期の豪農の屋敷跡で、庭には約350種の山野草があります。資料館の情報が、塀と庭と古い家の手触りに変わる瞬間を見たくなりました。
  5. 花多来里の郷は約20万株のカタクリが咲く斜面で、開園は9時から17時です。見頃は短い花ですが、季節外れでも雑木林の道へ入る理由にはなる。花を目的にしすぎないのが今日の気分です。
  6. 六道山公園の赤レンガ展望塔は、天気がよければ富士山や秩父連山、新宿の高層ビルまで望めます。細い道を選んできた最後に、視界だけが大きくなるのが少し可笑しく、気持ちよい終わり方でした。
地図と足跡で読む