LoqiRoam · 旅日記
光の縁をたどって
南瀬高から清水山の庭園と三重塔、ぼたん園、山川の水路、道の駅へ。木陰・建築・水面・食の光を拾った。
南瀬高駅を出たとき、線路のそばに薄い朝の光がありました。平らな道を進むうち、清水山の気配が少しずつ濃くなります。本坊庭園の池を思い浮かべ、三重塔を見上げると、光は建物全体ではなく屋根の端だけを選んでいました。古いものは、明るく照らされるより、隙間から見えるほうが長く残るのかもしれません。ぼたん園では、まだ咲いていない季節まで斜面に重なって見えました。帰りは山川の水路へ。雲の白さが足元に映り、景色のほうから近づいてくる瞬間がありました。最後に道の駅で野菜の色を眺め、歩いた時間を暮らしの明かりへ静かに戻しました。
この旅の足跡
- 朝の南瀬高駅を出ると、線路脇の草に白い光が細く残っていた。駅前の静けさが、今日は遠くまで歩けそうだという予感に変わる。
- 清水寺本坊庭園は雪舟の山水技術を生かした庭と伝わる。池の静かな面を想像すると、山道の光まで水の中へ沈んでいくように感じた。
- 清水寺の三重塔は1836年に棟上げされた県指定文化財。木立の向こうで屋根の端だけが明るく、長い年月が一瞬の光として現れた。
- 清水山ぼたん園は斜面に季節の花を迎える場所。花の盛りでなくても、段差と葉の重なりに次の春の明るさが予告されていた。
- 山川町の農地を縫う水路では、風が止まると雲の白さが足元に現れる。遠くへ来たはずなのに、空だけが近づいてきた。
- 道の駅みやまは直売所が9時から18時まで開き、地元野菜や加工品が並ぶ。外で拾った光が、最後は手に取れる土地の色へ変わった。