LoqiRoam · 旅日記

緑、湖の青、車両の赤、坑道の黒

沢入駅から草木湖、富弘美術館、神戸駅、足尾の迎賓館と坑道をめぐり、山の緑から地下の黒まで色の変化を集めた。

沢入駅に着くと、まず古い待合所と駅舎の簡易郵便局が目に入った。駅なのに郵便局でもある、その小さな兼業ぶりが旅の始まりにはちょうどよかった。そこから草木ダムへ向かうと、駅前で拾った木の茶色や葉の緑が、湖面の大きな青に広がった。富弘美術館では、その景色が詩と水彩の淡い色に折りたたまれていくようだった。静かになりすぎたところで神戸駅へ移動し、本物の車両を使ったレストランでそばを食べた。車体の色と湯気が、旅をもう一度明るくしてくれた。終盤は足尾へ入り、迎賓館の和洋の色から坑道の黒へ。地上の景色だけでは見えなかった、町を動かした時間の重さに触れた気がする。駅前の色を集めるつもりが、最後には土地の奥の色まで見つける旅になった。

この旅の足跡

  1. 沢入駅は待合所とホームが登録有形文化財で、駅舎には簡易郵便局も入っている。紫陽花の駅として知られるけれど、今日は木の緑と古い木造の茶色が先に目に入った。
  2. 草木ダムの湖面は山の緑を大きく映し、駅前の小さな色集めが急に広い青へ変わった。水の向こうの斜面は静かなのに、ダムという人工物の力強さも感じて少し不思議。
  3. 富弘美術館は草木湖のそばにあり、詩と水彩の作品を静かに見る場所。外の緑を見てから館内の淡い色へ入ると、景色を持ち帰る方法が絵に変わる感じがした。
  4. 神戸駅の列車レストラン清流は、本物の車両を使った食事処。ホームの列車がそのまま店になる発想に驚き、そばの湯気と車体の色で旅の気分がもう一度明るくなった。
  5. 古河掛水倶楽部は足尾銅山の隆盛期に迎賓館として使われた洋風と和風が混じる建物。山中で急に上品な窓や壁に出会い、銅山の歴史には華やかな面もあったのだと気づいた。
  6. 足尾銅山観光では、かつての坑道の一部をトロッコとともに見学できる。地上の山の緑から地下の黒い壁へ色が急変し、銅が町を動かした時間の長さを肌で想像した。
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