LoqiRoam · 旅日記
奥大井、駅前の色を拾う日
温泉、湖、ダム、湖上駅、吊橋、温泉街、千頭駅をつなぎ、自然と人の手の色を集めた奥大井の旅。
接岨峡温泉を出ると、最初に見えたのは山の緑と温泉の気配でした。接岨湖では空と山を映す水の色を眺め、長島ダムではその自然の中にまっすぐな灰色の壁が現れました。自然だけを探すつもりだったのに、人が作った線や面も景色を決めているのが面白くなります。奥大井湖上駅では、湖上に浮かぶような駅と鉄橋が、駅前の色を探すという旅の目印そのものになりました。夢の吊橋で揺れを感じたあとは、寸又峡の店先や看板、食事の気配にほっとします。最後は千頭駅へ向かい、線路と車両と町の色を見送りました。朝の山の緑が、いくつもの人の手の色を受け止めていたことに気づきました。
この旅の足跡
- 接岨峡温泉会館はナトリウム炭酸水素塩冷鉱泉の湯。山の緑の中に湯気の気配があり、最初の色がやわらかく始まりました。
- 接岨湖は空と山を映して色が変わります。静かな水面なのに、ダム湖だと知ると、青の中に人の判断まで見えてきました。
- 長島ダムの壁は山の緑に対してまっすぐな灰色を置いています。自然の中に人の線が入ると、景色がきりっと見えました。
- 奥大井湖上駅は二本の鉄橋に挟まれ、湖の上に浮かぶように見えます。駅前の色を探しに来たのに、駅そのものが景色の筆でした。
- 夢の吊橋では深い水の色と細い橋の揺れが同時に来ます。渡る前は青を見て、歩き始めると足元の動きを見ました。
- 寸又峡温泉街の木の看板や店先には、山の中でも人の色があります。景勝地のあとに歩くと、暮らしの温度が伝わりました。
- 千頭駅では線路の黒、車両の色、駅前の建物が近くに並びます。山の旅の終わりに、人の手を感じる色が集まりました。