LoqiRoam · 旅日記
道の途中で、三つ以上
的場の朝から公園、寺、商店街、菓子屋横丁、鐘、氷川神社へ。生活の気配と川越の歴史を、感覚の違う発見でつないだ。
的場を出て最初に見つけたのは、植物に包まれた小さなカフェだった。朝の軽い食事で歩く準備をすると、住宅地の先に川越水上公園の広い空が現れた。プールの印象が強い場所なのに、公園部分はいつでも歩ける。その余白で一度立ち止まってから、喜多院へ向かった。五百羅漢の表情を眺め、江戸城から移された建物の時間に触れると、旅の景色が急に深くなった。そこから大正浪漫夢通りへ抜けると、電線のない空と石畳が街の歩幅を変えてくれる。菓子屋横丁では色ガラスの道と飴の香りに足を止め、時の鐘では目で見る塔が音の予定を持っていることに気づいた。最後の氷川神社では、大きな鳥居の先に細かな彫刻が待っていた。小さな発見を三つ集めるつもりが、匂い、音、顔、木の手触りまで増えていた。
この旅の足跡
- 朝の壁一面が植物のシュウタクカフェ。ポンデケージョ付きのモーニングとは、入口からもう小さな庭みたいで意外だった。
- 川越水上公園はプールだけでなく、公園部分が常時開放されている。池辺880の広がりに出ると、さっきまでの住宅地が急に遠く感じる。
- 喜多院には五百羅漢の538体が並び、同じ人間の顔が一つもないように見える。江戸城から移された客殿まで残るのも驚きだ。
- 大正浪漫夢通りは電線が地中化され、御影石の舗石と大正期の建物が続く。観光地なのに、曲がり角の先に日常が残っている感じがした。
- 菓子屋横丁は色ガラスの石畳に約30軒の菓子屋が集まり、醤油やニッキの香りが漂う。味より先に道の匂いに捕まった。
- 時の鐘は高さ約16メートルで、午前6時・正午・午後3時・午後6時に鳴る。建物を見る前に、音の予定表が街にあることへ驚いた。
- 川越氷川神社の大鳥居は高さ約15メートルで木製として日本一。奥の本殿には山車人形をもとにした精緻な彫刻が潜んでいる。