LoqiRoam · 旅日記

京都駅前、色の折り返し

駅前の光から朱、食の色、木陰、れんが、鳥居、酒蔵の白壁へと、京都の色を歩いて集めた旅。

京都駅を出ると、まず大階段の光の縞が目に入りました。大きな駅は灰色の場所だと思っていたのに、LEDと人の動きで表情が変わります。そこから東本願寺の朱と木へ歩くと、にぎわいの音まで少し遠くなりました。錦市場では漬物や魚、だし巻きの色を眺めながら、色は景色だけでなく食べものの匂いにも宿るのだと気づきました。京都御苑の木陰でいったん休み、れんが色の文化博物館で街の記憶に触れたあとは、電車で伏見へ。千本鳥居の赤が道を作り、最後に酒蔵通りの白壁と木格子が旅をゆっくりほどいてくれました。駅前から始めた小さな収集が、いつの間にか町を渡る一日になっていました。

この旅の足跡

  1. 京都駅の大階段は、夜になると約15,000個のLEDで色鮮やかに変わります。人の流れは速いのに、階段の一段ごとに表情が違って見えて不思議です。
  2. 東本願寺の御影堂門は正門で、駅前のにぎわいから急に朱と木の静けさへ切り替わる場所でした。門を見上げると、旅が始まった感じが強くなります。
  3. 錦市場は食べ物の色が道の両側から押し寄せてきます。漬物の緑、だし巻きの黄色、魚の銀色が並び、同じ赤でも店ごとに違って見えました。
  4. 京都御苑は24時間無料で開苑していて、砂利の白と葉の緑だけでも歩く速さが自然にゆっくりになります。看板や人波が一度薄まるのが面白いです。
  5. 京都文化博物館の別館は、古い銀行建築らしいれんが色の外観が印象的です。展示を見る前から建物に歴史の厚みがあり、外壁だけでも立ち止まりたくなります。
  6. 伏見稲荷大社の千本鳥居は、奉納された朱色の鳥居が連続する道です。一本ずつ陰影が違い、奥へ進むほど人の声が遠くなって、色の旅が道そのものに変わります。
  7. 伏見の酒蔵通りでは、白壁と木の格子の間に水の気配が残っています。鳥居の赤を見たあとだからこそ淡い壁色が落ち着いて見え、最後の一杯を想像しました。
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