LoqiRoam · 旅日記
坂の文字、港の灯り
新函館北斗から函館朝市、元町の坂と教会、港の赤レンガ、函館公園まで、看板と道の変化をたどった散歩。
新函館北斗では、駅名標と広い道路の先に、まだ行き先の決まらない旅の余白があった。函館朝市へ移ると、海鮮の看板と細い通路が港町の朝を一気に近づけてくれる。そこから市電で元町へ向かい、八幡坂の石畳を下った。坂は海へ向かう矢印のようで、景色が歩く速度に合わせて開いていく。途中でハリストス正教会の白壁が現れると、商いの声から静かな余韻へ空気が変わった。金森赤レンガ倉庫では赤い壁と店の文字を眺めながら海辺へ下り、最後は函館公園の木陰で立ち止まった。にぎわいへ戻る旅ではなく、看板を追った先で町の静けさも見つける散歩になった。
この旅の足跡
- 新函館北斗駅は北海道新幹線の停車駅で、駅前には観光交流センターや広い道路が続く。大きな駅名標を背にすると、まだ旅の方向が決まっていない白紙の感じがした。
- 函館朝市は函館駅から徒歩約1分で、店舗ごとに異なるが早朝から14時過ぎまで営業する。海鮮の文字が並ぶ細い市場を歩くと、港町の朝が看板から立ち上がる。
- 八幡坂は函館港へ向かってまっすぐ下る坂で、石畳と海の組み合わせが印象的だ。道そのものが巨大な矢印のようで、看板を読まずとも進行方向を教えてくれる。
- 函館ハリストス正教会は元町の坂道沿いに立つ白壁と緑屋根の教会で、利用時間は曜日で異なる。にぎやかな通りから輪郭が現れる瞬間、音まで薄くなった気がした。
- 金森赤レンガ倉庫は函館ベイエリアのランドマークで、物販店は9時30分から19時まで営業する。赤い壁の向こうに店の看板、外側には海風があり、観光と港の生活が隣り合っている。
- 函館公園は明治12年に開園した都市公園で、園内には旧函館博物館や動物施設、現存最古の観覧車を持つこどものくにがある。木陰に入ると町の音が一段遠くなった。