LoqiRoam · 旅日記
細谷から、余白を拾う
旧赤松家、見付の伝説、香りの体験を軸に、磐田の歴史と感覚をつなぐ旅。
細谷を出て最初に向かったのは、旧赤松家の門と庭だった。造船技術の先駆者の邸宅跡に、明治の茶園の気配まで重なっている。そこから旧見付学校へ歩くと、木造の擬洋風校舎が町の教育の記憶を今に留めていた。階段の上の太鼓を想像したところで、旅は森へ曲がる。見付天神では、しっぺい太郎の伝説とつつじの森に出会い、府八幡宮では天平から続く杜が駅の近くに息づいていることに気づいた。最後は香りの博物館へ。香水瓶や香道具を眺め、自分の香りをつくる。今日は、古い建物、残る物語、目に見えない香りの三つを拾えた。
この旅の足跡
- 門と塀と土蔵が県・市の指定文化財として残る旧赤松家。庭を歩くと、造船の先駆者の邸宅が茶園の記憶まで抱えていたことに驚く。
- 明治8年開校の木造擬洋風校舎は、いまも教室の気配を残している。最上階の太鼓は本当に時を告げたのか、階段を上るほど気になった。
- 見付天神の境内には、怪物から村人を救った霊犬しっぺい太郎の像がある。つつじの森も広がり、神社なのに昔話の入口のようだった。
- 府八幡宮は天平のころに始まり、境内の杜が中泉の町に残る。受付時間を確かめて訪れると、1300年という数字が急に生活の近くに見えた。
- 香りの博物館では香水瓶や香道具を眺めるだけでなく、自分に合う香りを診断して創れる。目で集めた旅が、最後に鼻からほどけるのが面白い。