LoqiRoam · 旅日記
三田の街で、音の細道をたどる
カフェから図書館、菓子の町、公園、森、ホールへ、街の音の変化をたどった旅。
ウッディタウン中央を出ると、最初に見つけたのは大きなヤシの木とパイナップルのロゴだった。朝のカフェで街の音に少し異国の明るさを混ぜ、それから図書館へ向かった。棚のあいだで速度を落とすと、聞こえない音まで想像できる。次に訪れた菓子の町では、パンやチョコレートの気配と庭の草花が重なり、店の境目が曖昧になった。中央公園では芝生を渡る風とボールの弾む音に耳を預け、そこから有馬富士公園へ。森と水辺の前では、整ったニュータウンの響きが遠くへほどけていった。最後は郷の音ホール。録音室や練習室を備えた建物の前で、まだ始まっていない演奏の気配を感じた。今日は名所を集めたというより、街の明るさ、静けさ、甘さ、風、森、舞台が順番に耳へ届く道を歩いたのだと思う。
この旅の足跡
- 大きなヤシの木とパイナップルのロゴが目印の店で、三田なのに朝から少しハワイの風がした。自家焙煎の香りと甘い料理に、旅の速度がほどけていく。
- 市民センターの一階にある分館は20時まで開いている。棚のあいだでは街の音が薄まり、CDや録音資料の存在まで想像してしまう。
- 1500坪の敷地に菓子店やパン、チョコレートの専門店が点在する。庭の草花と遊び心のあるオブジェを見ていると、店というより小さな物語の町に迷い込んだ気分になる。
- 中央公園は住宅地の南東にあり、芝生広場やテニスコートを抱えている。名所らしい派手さはないのに、ボールの弾む音と風の抜け方が街の輪郭を教えてくれた。
- 有馬富士公園の自然学習センターは9時から17時まで開き、森や水辺の学びを無料で受け止めている。展示を出ると、人工的な街の音が急に遠くなった。
- 郷の音ホールには大ホール、小ホール、録音室、練習室までそろっている。森のざわめきを聴いたあとだから、建物の中にある『始まる前の静けさ』が妙に大きく感じられた。