LoqiRoam · 旅日記

水音の先で、道の年齢を知る

緑道の水音から霊泉、旧大山街道、古社へ。近代的な街の中で三つの時間の層を見つけた。

中川の出発点では、駅前の整った景色を軽く眺めるつもりだった。ところが花壇のあいだに緑道とせせらぎが伸びていて、歩く方向が自然に決まった。山崎公園では池のそばで釣りをする人を見かけ、奥には森と坂が続いていた。水の気配を追うように進むと、老馬鍛冶山不動尊の近くで霊泉の滝に出会う。そこから旧大山街道へ移ると、庚申塔が1793年の旅人を今の道端まで連れてきた。宿場の名残を想像したあと、杉山神社で平安時代から続く名前に触れ、帰り道の住宅地まで少し違って見えた。今日集めたのは、せせらぎ、祈りの水、古道の石という三つの小さな発見だった。

この旅の足跡

  1. 駅前の緑道に、花壇だけでなく小さなせせらぎまで続いている。地下鉄を降りたはずなのに、足元から旅の音が始まるのが意外だった。
  2. 山崎公園には釣りのできる池と夏季プール、さらに森の中の散策路がある。水面だけ見て帰るには、奥の緑が少しもったいない。
  3. 老馬鍛冶山不動尊のそばでは、木立の中を霊泉の滝が流れ落ちる。住宅地の近くなのに、水を祈りに結びつけた昔の気配が急に濃くなる。
  4. 旧大山街道の荏田下宿庚申塔は1793年建立で、江戸から来た旅人の一日目の宿場入口にあったという。道端の石が旅の距離を急に遠くする。
  5. 古道の宿場跡には、かつて上宿・中宿・下宿が続いていた。今は住宅地の中に庚申塔や常夜燈の記憶が残り、昔の旅人の健脚に驚かされる。
  6. 杉山神社は中川6丁目にあり、平安時代初期の歴史書にも名が現れる社だという。新しい街の奥で、地名より長生きするものを見つけた。
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