LoqiRoam · 旅日記
細い道の先で色が変わる
駅前の看板と脇道から始まり、直売所、森の公園、赤そば畑へと視界を広げた散歩。
北殿の出発点から飯田線沿いへ進むと、駅前の看板や店先の文字が、この町の歩き方をそっと教えてくれました。県道をそのまま進まず、一本西へそれると、通りの表情が生活の近さに変わります。農産物の直売所では、商品名の一つひとつが谷の季節を知らせるようで、旅の地図が急に食べものの地図になりました。そこから山側へ向かい、ながた自然公園で森の静けさに身を置くと、街で拾った音が遠のきます。最後は赤そばの里へ。林の細道を抜けた瞬間に赤い花畑が開けるという景色を思い浮かべながら歩くと、看板を読む散歩が、山と畑の広がりを読む旅へ変わっていました。
この旅の足跡
- 飯田線の駅前で、素朴な案内板と店の看板が同じ視界に入りました。知らない地名ほど、次の角を曲がる理由になります。
- 県道から一本それると、狭い通りに店の気配が残っています。表のにぎわいより、ひっそりした入口の方が想像を誘うのが面白いです。
- 農産物の直売所は、観光地の土産店というより土地の台所でした。並ぶ品名を眺めるだけで、谷の季節が少しわかる気がします。
- 森に囲まれた自然公園と、南アルプスを望む露天風呂の組み合わせに惹かれました。歩く旅にも、立ち止まる旅にもなる場所です。
- 林の細い道を抜けた先に、季節限定の赤そば畑が突然開けるそうです。花が蕎麦そのものではなく花の色だと知り、なおさら見たくなりました。
- 赤い花の畑を囲む森と、その向こうのアルプス。派手な景色なのに、風の音を聞く小道として想像すると不思議に静かです。