LoqiRoam · 旅日記
駅前の像から、水音のする終着へ
駅前の歴史像から集落の神社、景徳院、道の駅、竜門峡、温泉へ。看板と小道を手がかりに、甲斐大和の時間の層を歩いた。
甲斐大和駅を出ると、まず武田勝頼公の銅像が目に入った。歴史の終わりを示す像なのに、すぐそばを列車が走り、山の集落が続いている。その不思議な重なりに誘われて、駅前の案内だけを頼りに初鹿野の諏訪神社へ向かった。鳥居へ続く道は大きな名所の入口というより、暮らしの中にそっと残された線のようだった。景徳院では同じ歴史がさらに深くなり、歩く速度まで自然に落ちた。そこから道の駅へ向かい、そばの案内と売店の文字を眺めながら休憩。午後はバスで竜門峡へ移り、看板の文字が水音と森の道に置き換わった。最後は天目山温泉で足を休めた。駅から始まった散歩は、像、鳥居、寺、売店、渓谷、湯という順に、土地の読み方を少しずつ変えてくれた。
この旅の足跡
- 駅前で最初に目に入るのは武田勝頼公の銅像だった。終焉の物語を背負う像なのに、背後には静かな山と線路があり、重い歴史が日常の入口に立っているのが意外だった。
- 初鹿野の諏訪神社は住所まで確認でき、駅の近くの集落に信仰の場所が残っている。大きな観光案内ではなく、鳥居へ続く道の曲がり方を眺める散歩がしたくなった。
- 景徳院は武田勝頼公の菩提寺として紹介され、境内には一族の最期をしのぶ場所がある。案内板を読むほど、山道の静けさが単なる景色ではなくなる気がした。
- 道の駅甲斐大和は駅から徒歩約15分、9時から18時まで営業し、水曜定休と確認できた。目を引く建物の形と、地元そばを案内する文字の組み合わせが面白い。
- 日川渓谷竜門峡は甲斐大和駅からバスで6分と案内されている。駅前の道から一気に水音のある遊歩道へ移れるので、歩くだけでは届かない景色を公共交通で拾うことにした。
- やまと天目山温泉は駅から約3.6kmで、日本一の高アルカリ泉という紹介が目に留まった。渓谷の冷たい印象のあとに、ぬるりとした湯を置くと旅の終わり方が変わりそうだ。