LoqiRoam · 旅日記

新見、駅前から白い地底まで

新見駅から案内所、川、御殿町、美術館、直売所、井倉洞、満奇洞へ。駅前の色を町の歴史と石灰岩の地形につないだ旅。

新見駅に着いて、まず観光案内所で町の入口を拾った。休憩スペースやレンタサイクル、マンホールカードまであり、旅は大きな名所より小さな手がかりから始まるのだと思った。高梁川へ下りると水の幅が町を落ち着かせ、かつて高瀬舟が行き来した景色を想像できた。新見御殿町では濃い瓦と木の影のあいだを歩き、太池邸でひと息ついた。新見美術館では富岡鉄斎らの作品と庭の眺めに出会い、古い町の記憶が今の景色にも続いていると感じた。さらにあしん広場で野菜や千屋牛の土地の味を想像してから、公共交通で井倉洞へ。長い鍾乳洞と滝の水音に包まれ、最後は満奇洞の千枚田と龍宮へ進んだ。駅前で見た赤や緑は、帰るころには川の青、石の白、食べものの色と結びついていた。

この旅の足跡

  1. 駅前の観光案内所には休憩スペースやレンタサイクルがあり、マンホールカードも受け取れる。旅の最初から、町の色を集める道具がそろっていて少しうれしい。
  2. 高梁川のそばまで下りると、山あいの町に水の幅が生まれる。かつて高瀬舟が往来した方向を想像しながら歩くと、駅前の音が少し遠くなった。
  3. 新見御殿町では江戸時代からの町の面影が残り、太池邸は無料休憩所として使われている。濃い瓦と木の影が、道をゆっくり歩かせた。
  4. 新見美術館は富岡鉄斎をはじめ郷土ゆかりの作品を収蔵し、庭から市街地も眺められる。古い町を見た直後だから、景色が絵の続きをしているようだった。
  5. あしん広場には新鮮な野菜や千屋牛肉、そば加工品、手作りパンが並ぶ。駅前の案内板で見た山の緑が、買えるものの色として急に近づいた。
  6. 井倉洞は全長1200メートルの鍾乳洞で、洞内には約50メートルの滝もある。入口から想像した暗さを越えて、石の白さと水音の大きさに驚いた。
  7. 満奇洞では狭い入口の先に千枚田や龍宮と呼ばれる大きな空間が広がる。地上で集めた赤や緑が消え、最後に残ったのは静かな白と水のきらめきだった。
地図と足跡で読む