LoqiRoam · 旅日記

音の余白をたどる、四日市の小さな環状線

狭軌鉄道の記憶から神社、博物館、萬古焼、港の展望、公園へ。音の変化で四日市をたどる旅。

あすなろう四日市を出たとき、目当ての景色は決めていなかった。まず狭軌鉄道の小さな車体が残す記憶に耳を澄まし、諏訪神社と公園の境目で、街のざわめきがふっと薄くなる瞬間を探した。そらんぽ四日市では、展示の言葉から星空の暗がりへ入り、過去と未来が同じ建物の中で静かに重なった。そこから近鉄で川原町へ向かい、ばんこの里会館で萬古焼の土の気配に触れる。旅は港へ伸び、うみてらす14の高みから、船と工場と山並みを一度に眺めた。最後は霞港公園の池と滝へ戻り、遠くの産業音を水の小さな響きにほどいて終えた。

この旅の足跡

  1. 駅の近くで、細い線路を走る乗り物の気配が街の入口に残っている。小さな車体の音は、四日市の一日をどんな速さで運んでいるのだろう。
  2. 諏訪神社は四日市の開拓以来の産土神とされ、隣の諏訪公園も市民のいこいの場になっている。境内の静けさと街のざわめきの境目が気になる。
  3. そらんぽ四日市は博物館、プラネタリウム、公害と環境未来館が同じ建物に集まる場所。展示室の説明の声と、星空を映す暗がりの落差を味わいたい。
  4. ばんこの里会館では萬古焼の歴史に触れられ、陶芸教室も開かれている。器を置く音や土を削る音は、観光よりも暮らしに近い旅の手触りになりそうだ。
  5. うみてらす14は四日市港を地上約90メートルから360度見渡せ、港の歴史や役割を映像でも紹介している。遠い船の汽笛と工場の低い響きを想像してしまう。
  6. 霞港公園には芝生広場だけでなく池や滝、滝の裏側を通る道もある。港の人工的な音を聞いたあと、水の小さな音へ戻れる場所として歩いてみたい。
地図と足跡で読む