LoqiRoam · 旅日記

海へ曲がり、木陰でほどける直江津

朝市の通りから海、日本海を映す水族館、古社、木立、地元菓子へ。曲がり角ごとに直江津の表情を替えた徒歩旅。

直江津駅を出て、まずは大きな観光の入口を探さず、三・八の市が開かれる通りへ曲がった。雁木の連続ではなく、むしろ道幅の広さと空の抜け方が印象に残る。そこから船見公園へ出ると、日本海は景色というより風そのものになった。砂浜へ下りられる海辺を歩いたあと、うみがたりの日本海テラスで、本物の海と水槽の水面が重なる不思議を眺めた。旅の向きはそこで少し変わり、港から丘へ。居多神社の古い気配を通り抜け、五智公園では展望台を急がず、木立の坂の曲がり方を選んだ。最後に町へ戻って笹だんごを手にすると、遠くへ行ったわけではないのに、角を曲がるたび別の直江津に会えた気がした。

この旅の足跡

  1. 三・八の市の通りは雁木より道幅の広さが印象的で、朝市なのに空が大きい。古い始まりを知ると、何もない角まで少し賑やかに見えた。
  2. 船見公園は関川河口のそばで、日本海を一望でき砂浜にも下りられる。夕日の名所なのに、今日は波音と人魚像の背中の方が気になった。
  3. うみがたりの日本海テラスは、水槽の水面と本物の海が重なって見える。魚を見に来たのに、境目が消える仕掛けにしばらく立ち止まった。
  4. 居多神社は小高い丘の上にある古社で、片葉の葦の伝承も残る。境内へ曲がると港の気配が薄れ、直江津の古さが急に近くなった。
  5. 五智公園は約28ヘクタールの自然公園で、日本海と頸城平野を望める。展望を急がず木立の坂を選ぶと、町の音が一枚遠くなった。
  6. エルマールのくさのやでは笹だんごや笹餅を扱い、営業時間は10時から20時。笹の香りを持ち帰ると、海と丘の散歩が小さく包まれた。
地図と足跡で読む