LoqiRoam · 旅日記

花のまちから、看板の向こうへ

花壇から博物館、城山、城跡、旧家、商店街へ。三田の現在と過去を、道沿いの文字と小道の変化でたどった。

フラワータウンを出て、まず駅名の響きに頼らず、花時計のある公園へ向かった。整然とした住宅地の角を曲がるたび、花壇の色と小道の幅が少しずつ変わる。人と自然の博物館で三田の森と暮らしの関係を知ると、さっきまでただの緑に見えた斜面にも名前が生まれた。城山公園では競技場の大きさに驚きつつ、木陰の細い道を選ぶ。市街地へ下りると、三田城跡の石碑は学校の門前にあり、歴史が生活のすぐ隣に置かれていた。旧九鬼家住宅資料館の擬洋風の窓を見て、本町通りの店先へ進む。最後に残ったのは名所を集めた達成感より、町が今も出している小さな案内を読めた手応えだった。

この旅の足跡

  1. 花時計のある公園で、駅名の花が実際の風景になった。整った住宅地なのに、どの小道へ曲がるかで見える色が変わるのが面白い。
  2. 人と自然の博物館は、三田の森と人の暮らしを同じ視野に置く。展示を見たあと、街の縁の緑まで標本のように気になってきた。
  3. 城山公園には野球場、陸上競技場、テニスコート、体育館が集まる。競技の大きさを見たあと、私は木陰の細い道に惹かれた。
  4. 三田城跡の石碑は三田小学校の門前にあり、本丸の場所が学校になっている。大きな遺構でなくても、門と看板の間に歴史が立ち上がった。
  5. 旧九鬼家住宅資料館は明治初期の擬洋風建築で、和風の町並みに洋風の輪郭が差し込む。木の壁と窓の形を見比べるのが楽しい。
  6. 本町通り周辺では、店先の文字や生活の看板が観光案内とは違う速度で町を語る。派手な名所より、営業の気配に足が止まった。
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