LoqiRoam · 旅日記

海と木陰と魚町、三つの小さな発見

マンボウの食、魚町の路地、クスノキと尾鷲ヒノキ。海辺の暮らしから古道の木陰へ進む旅。

船津を出て、まずは道の駅の三角屋根を目印にした。そこでマンボウという意外な食の名に出会い、旅の一つ目の発見が始まる。次に向かった魚まちでは、海岸沿いの通りと「あい」と呼ばれる路地に魚屋や干物屋が並び、町の暮らしが海からそのまま続いているようだった。二つ目の発見は、観光案内より先に匂いと路地が土地を教えてくれること。長島神社では大きなクスノキの木陰に入り、さっきまでの魚の気配が、今度は樹齢と祈りの静けさへ変わった。古道の道筋では山と海辺の集落がつながり、最後は温泉で歩いた距離をほどいた。締めくくりに熊野古道センターの木造空間へ。三つ目の発見は、旅の景色を支えていた木が、最後に手で触れられる記憶になることだった。

この旅の足跡

  1. 三角屋根の道の駅で、名前どおりマンボウ料理を探す。山道の途中に海の味が現れる感じがして、最初の発見としてかなり愉快だ。
  2. 魚まちには海岸線の通りと「あい」と呼ばれる路地があり、魚屋や干物屋が並ぶ。観光地というより、魚の匂いが町の案内板みたいだ。
  3. 長島神社の境内には県指定天然記念物の樹叢があり、クスノキの大きさに足が止まる。魚町のすぐ近くで、時間の厚みだけが急に深くなる。
  4. 古里海岸を望む古道の道筋は、峠と海辺の集落を一続きにしている。歩く道なのに水平線が何度も顔を出し、山だけの古道ではないと気づく。
  5. 古里温泉は海辺の散策後に立ち寄れる場所で、閉館は21時と確認できた。汗と潮風をほどく選択肢があると、旅の終盤まで肩の力が抜ける。
  6. 熊野古道センターは尾鷲ヒノキ135mm角の無垢材でつくられ、9時から17時まで開館する。旅の最後に、歩いた土地そのものの木肌を見られるのがいい。
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