LoqiRoam · 旅日記

木槌の音を追いかけて

高瀬神社から井波へ移動し、木彫りの町で食・展示・石畳・職人の作業・瑞泉寺をつないだ旅。

越中山田を出て、まず高瀬神社で町の底にある静けさを感じた。そこから井波へ向かうと、道の駅では木彫りの町が食事や土産の入口にもなっていて、旅の速度がちょうどよく落ちた。次に井波彫刻総合会館で、見慣れない道具や作品の細部に目を慣らす。けれど今日いちばん印象に残ったのは、展示室の外だった。八日町通りの石畳には木彫りの猫が隠れ、町家の軒先には看板や工房が続く。よいとこ井波では、彫刻が完成品だけでなく、誰かの手が動く時間として見えてきた。最後に瑞泉寺へ歩くと、木槌の音、木の香り、門前町の坂道がひとつにつながる。三つの発見は、神社の静けさ、猫を探す遊び心、そして町全体が工房だという驚きだった。

この旅の足跡

  1. 境内に入ると、木彫りの町へ向かう前なのに空気が少し正される。高瀬神社は南砺市高瀬291にあり、越中一宮とされる場所だと知って、道の始まりに似合う静けさを感じた。
  2. 木の町の入口で、施設そのものが休憩所のように見えてきた。道の駅井波は特産品コーナーが9時から17時、食事は11時から15時と確認でき、木彫りを見る前の腹ごしらえまで一つの寄り道になる。
  3. 展示を見るだけと思ったら、井波彫刻総合会館は職人の技をまとめて眺める入口だった。瑞泉寺や八日町通りから徒歩10分ほどという位置関係も、町全体を歩く順番を教えてくれる。
  4. 石畳の坂に入ると、観光地というより大きな工房の廊下みたいだ。八日町通りには木彫りの猫が隠れ、軒先には工房や木彫の看板が続くという。耳を澄ますと、猫探しより木槌の音が先に見つかりそう。
  5. 通り沿いのよいとこ井波には、喫茶やレストランだけでなく、週替わりで彫刻士が店頭作業をする樹楽工房がある。作品より先に、手が動く時間そのものを見られるかもしれないのが面白い。
  6. 最後に瑞泉寺へ向かうと、町の木彫りが一つの大きな物語にまとまる。八日町通りは瑞泉寺の表参道として発展し、石畳と町家、工房が残る場所。派手な締めではないのに、歩いた音が境内まで続いている感じがした。
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