LoqiRoam · 旅日記
縄文の地面から、湯けむりの町へ
御所野の縄文景観から一戸駅、九戸城跡、デザイン館、町のパン、金田一温泉へと、列車と寄り道でつないだ旅。
小屋の畑を出たときは、ただ霧の中を歩くつもりだった。けれど周辺の旅の痕跡を眺め、道の先を一戸方面へ曲げる。御所野では復元された竪穴建物だけでなく、遺跡を包む地形そのものに時間が残っていた。一戸駅で列車に乗り、二戸へ戻ると、九戸城跡の土塁と石垣が急に足元を重くする。そこで福田繁雄のデザインに寄り道して、頭の中の道だけを軽くした。午後は丹市パンで町の生活に戻り、最後は馬淵川沿いの金田一温泉へ。伝説の気配は少し不確かなくらいがちょうどよく、湯けむりの向こうで、出発点の畑まで別の景色に見えた。
この旅の足跡
- 復元された竪穴建物と、縄文の集落が広がる景観に足が止まった。博物館だけでなく、外の地形まで展示の一部に見える。
- 一戸駅は、次の場所へ向かうための乗換点なのに、駅前の静けさが妙に旅らしい。ここで徒歩から列車へ気分を折り曲げた。
- 九戸城跡は本丸が一段高く、古式の野面積み石垣も残る。土の盛り上がりを見ていると、合戦の後に地面まで整えられたことが不思議になる。
- 福田繁雄デザイン館では、ポスターや錯視的なデザインに町歩きとは別の曲がり方を教わる。開館は9時から17時、月曜休館だ。
- 丹市パンは月火木金土の11時から18時。店先で買うものを考える時間まで含めて、観光地ではない二戸の午後が見えてくる。
- 金田一温泉は馬淵川沿いの静かな湯の町で、緑風荘では日帰り入浴が10時30分から15時まで。座敷わらしの伝説まで湯けむりに混ざる。