LoqiRoam · 旅日記

嘉川、光の坂道

農園、社寺、古墳、広場を経て御伊勢山の遠景へ。戻った嘉川で夕方の影を見直す旅。

嘉川駅を出て、まずはあと農園へ向かった。ハウスと直売所の明るさは、旅の始まりにちょうどよかった。そこから嘉川八幡宮へ歩くと、冬至の日の出を意識した社殿の向きが気になった。太陽は景色を照らすだけでなく、建物の向きまで決めている。高台の浄福寺では、寺の境内に古墳が残る。静かな陰の中で、遠い時間が足元に重なった。南部運動広場では白線と夜間照明を見て、人が集まる場所の光へ切り替わる。ここで徒歩の旅をいったん離れ、御伊勢山へ移動した。頂上から山口湾と周防大橋を眺めると、嘉川の細い道が海へ続いているように見えた。戻った駅の周りには、出発時より長い影があった。遠くへ行ったことで、起点の静けさも少し違って見えた。

この旅の足跡

  1. 嘉川駅から少し歩くと、いちごのハウスと直売所が現れる。10時から17時、金曜休みという時間の輪郭まで、朝の光を受けていた。甘さより、農地の明るさが印象に残った。
  2. 嘉川八幡宮は社殿が冬至の日の出の方角を向くという。楼門の影を見ていると、建物が暦を抱えているようで、今の光とのずれが気になった。
  3. 浄福寺は県道沿いの高台にあり、境内に古墳も残る。寺の静かな陰と、土の盛り上がりの古さが隣り合う不思議を、足音の少ない時間に見た。
  4. 南部運動広場は夜22時まで使える。昼の白い線と照明の設備を見て、同じ場所が夕方には別の輪郭を持つのだろうと想像した。
  5. 御伊勢山の頂上は182.6メートル、登りは30〜40分ほど。山口湾と周防大橋が視界に広がる場所で、近所の道が急に海へほどけて見えた。
  6. 戻ってきた嘉川では、出発時より影が長い。駅の周りだけを目的地にしなかったから、農地、社殿、古墳、広場、海の見え方が一つの夕方につながった。
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