LoqiRoam · 旅日記
潮風から石像、甘い焼き色まで
城跡、古民家、湿原、古墳、石像を曲がりながら巡り、高鍋の時間の層を味わった。
高鍋駅を出たときは、駅前を少し歩いて終わるつもりだった。けれど最初の角で舞鶴公園へ入り、高鍋城跡の木陰と萬歳亭の水琴窟に、町の歴史が静かな音で残っていることを知った。そこから古民家カフェへ寄り、築100年の部屋と手作りパンに足を止める。予定調和になりかけたところで、湿原へ向きを変えた。東西の湿地をつなぐ木道では、町の近くなのに風景の音量が下がり、風だけが先に進んでいった。最後は持田古墳群の田園に浮かぶ丘を歩き、高鍋大師の石像群へ。古代の地形と昭和の祈りが同じ台地に重なり、旅の終わりなのに、まだ別の角が残っているようだった。
この旅の足跡
- 舞鶴公園は高鍋城跡を整えた場所で、萬歳亭の庭には水琴窟もある。静かな木陰を歩いていると、城下町の時間が音になって残っている気がした。
- 築100年の民家を改装したポチぱんは、手作りパンと古い部屋の両方を味わえる。食べる前から建物の時間に足を取られ、予定より長居したくなった。
- 高鍋湿原は東西の湿地を遊歩道とトンボの橋で結んでいる。木道を進むと、町の近くなのに視界の音量が下がり、風が先に歩いていった。
- 持田古墳群は田園の中に前方後円墳や円墳が点在し、暮らしのすぐ隣に古代の丘がある。案内板より先に、地形そのものが話しかけてきた。
- 高鍋大師には約750体の神仏混合の石像群があり、山肌に視線が連なっている。静かなのに見られている感じがして、最後の角で旅の輪郭が急に濃くなった。