LoqiRoam · 旅日記
海沿いの角を、ひとつずつ
田井ノ浜から由岐、日和佐へ。港町の路地、薬王寺門前町、ウミガメの海岸をつなぐ沿岸の寄り道旅。
田井ノ浜では、駅が海への入口というより、海と集落の境目に置かれた小さな印に見えた。約1kmの白砂と穏やかな入り江を少し歩き、次の角を海側へ曲がる。由岐へ移ると、同じ沿岸でも浜の広がりが港町の生活道に変わった。魚の匂いを想像しながら細道を選び、そこから日和佐へ向かう。薬王寺の門前町では、参拝のために栄えた古い時間と、いま営業する小さな店の時間が重なっていた。うみがめ博物館カレッタで海の生き物へ視線を広げ、大浜海岸では、産卵見学が中止されていることも含めて、見られないものを無理に待たず波を眺めた。最後は道の駅で土地の産品に戻る。寄り道ばかりなのに、海岸線が一本の芯になっていた。
この旅の足跡
- 田井ノ浜は約1kmの白砂が続く遠浅の入り江で、波が穏やかな海水浴場だ。駅を出てすぐ海という距離感に、旅の始まりが少し気軽になった。
- 由岐は田井ノ浜から牟岐線でつながる港町で、駅から海辺の生活圏へ移れる。観光名所を探すより、港へ向かう道のどこで海が見えるかを選びたくなる。
- 薬王寺門前町には、参拝客向けに栄えた町並みと現在の小さな店が重なっている。古い時間を感じた直後、営業日の違う店々が町のリズムを教えてくれる。
- カレッタは大浜海岸の近くにあるウミガメ専門博物館で、通常は9時から17時まで開館する。展示を見ていると、遠い海の話が目の前の砂浜へ戻ってくる。
- 大浜海岸はカレッタのすぐ前に広がり、ウミガメの産卵で知られる砂浜だ。ただし現在は産卵見学が中止されている。見られないものを待たず、波の形を眺めることにした。
- 道の駅日和佐は日和佐駅のそばにあり、門前町の店や土地の産品へ戻る足場になる。海岸の余韻に、買って帰れる日常が重なるのが少し可笑しい。