LoqiRoam · 旅日記

水の町から、波の余白へ

三面川の鮭文化から祭礼、町屋、村上茶を経て、瀬波海岸の風と波へ向かう旅。

今川を出て、まず三面川の鮭をたどった。イヨボヤ会館の地下には分流をのぞく観察窓があり、見るというより、川の中へゆっくり沈んでいくような感覚が残る。そこからおしゃぎり会館へ向かうと、祭りの山車は動かないのに、かつて通りを満たした掛け声や車輪の音まで想像できた。町屋通りでは鮭や地酒、和菓子、堆朱の店先を眺め、明治の町屋で村上茶の気配に立ち止まる。最後は瀬波海岸へ。人の営みが細い音の束だとすれば、海はそれをほどいて、風の向こうへ運んでいく。

この旅の足跡

  1. 地下へ続く長い通路の先に、三面川の分流をガラス越しに見る窓がある。鮭の姿を待つ時間まで、展示の一部に思えた。
  2. 豪華なおしゃぎりが常時三台展示され、村上大祭の華やかさを静かな館内で想像できる。祭りの音が不在だからこそ、耳の中で大きくなる。
  3. 町屋造りの建物が並び、鮭加工品や地酒、和菓子、堆朱の店が軒を連ねる。古い外観の内側で、今の商いが続いているのが面白い。
  4. 明治時代の町屋を見ながら村上茶に出会える。香りを想像しただけで歩幅が小さくなり、町の時間に少し馴染めそうだった。
  5. 瀬波海岸は夕日と海岸遊歩道の組み合わせが魅力で、近くに店や飲食店もある。町の反響が、水平線へ向かって薄まっていく。
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