LoqiRoam · 旅日記
まっすぐ行かない午後
美合から藤川宿、珈琲、六所神社を経て、木立の中の美術博物館へ。街道と現代の休憩、歴史と自然を曲がりながらつないだ。
美合から出て、まず藤川宿へ向かった。道の駅で地元のものを覗き、そこから少しだけ旧道へ入り込む。大きな案内板より、住宅の脇を通る細い道のほうが宿場の時間をよく伝えていた。いったん美合へ戻って珈琲で速度を落とすと、次は名鉄に乗りたくなった。東岡崎で降り、六所神社の石段を上る。極彩色の楼門は予想より鮮やかで、静けさの中にだけ残る華やかさがあった。最後はバスで中央総合公園へ。美術博物館の展示と木立の間では、旅の目的地が建物なのか、そこへ向かう曲がり角なのか分からなくなる。たぶん今日は、その曖昧さがいちばん良かった。
この旅の足跡
- 国道1号のすぐ脇なのに、藤川宿は道の駅で終わらず、東海道の宿場町としての細い流れが残る。9時から18時、豆の棚まで覗けるのが意外だった。
- 藤川宿の道を少し外れると、宿場の名前より先に住宅の生活音が聞こえてくる。観光地の裏側というより、古い道がまだ日常に混ざっている感じがした。
- 美合へ戻る途中、若葉珈琲は国道1号沿いの店なのに、カップを置くと車の流れが少し遠くなる。店内の落ち着きと道路の速さの差に驚いた。
- 六所神社は、5万石以上の大名だけが上れたという石段の先に、極彩色の楼門が立つ。豪華なのに入口は静かで、階段を上る前から少し身構えた。
- 岡崎市美術博物館は自然豊かな中央総合公園の一角にあり、歴史と美術を一つの館で扱う。展示室へ向かう前から、街より木立のほうが先に目に入った。