LoqiRoam · 旅日記

影がほどける方へ

住宅地の坂、公園、神社、文化施設、滝、広い競技公園をつなぎ、光の質が変わるたびに歩みを転じた。

毘沙門台の坂道では、旅は大きな名所ではなく、舗装の白さに雲が一瞬映るところから始まった。公園を出て田中山神社へ向かうと、鳥居の内側だけ光が細くなり、住宅地の音も少し遠のいた。高取ではカフェとギャラリーを兼ねる店に入り、器の縁に残る午後を眺めた。中筋の文化センターで人の影がロビーを横切るのを見たあと、アストラムラインで山側へ転じる。三瀧寺の三つの滝は、光を映すより先に揺らしていた。最後の広域公園では空が広がり、雲の色が変わるたび、歩いてきた道の順番まで静かにほどけていった。

この旅の足跡

  1. 団地の坂を上ると、毘沙門台公園は小学校に隣接していた。遊具より先に、舗装の白さへ雲の影が流れるのが見えた。
  2. 田中山神社へは安東駅から徒歩で入れる。鳥居の左手から参道へ光が細く落ち、境内の広場だけ時間がゆるんで見えた。
  3. 高取北のCafe de Hanaeはカフェだけでなくギャラリーとショップでもある。窓際の器に反射した午後の光が、外の坂より細やかだった。
  4. 中筋の安佐南区民文化センターは図書館を併設し、展示や音楽のための部屋も持つ。ロビーの光は通過する人の影で短く形を変えた。
  5. 三瀧寺には寺名の由来になった三つの滝が流れている。水音のそばでは木漏れ日が地面に留まらず、葉の揺れごと移動していた。
  6. 広島広域公園は大塚西にあり、アストラムライン大塚駅から徒歩で入れる。競技場の広い空に、夕方の雲だけがゆっくり色を変えていた。
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