LoqiRoam · 旅日記

まっすぐ行かなかった弥彦

弥彦の参道と森を、甘味と小さな寄り道でつないだ。

矢作から弥彦へ移り、最初に選んだのは神社でも山でもなく、米粉のパンダ焼きだった。枝豆餡の香りを手にしたまま歩くと、やがて巨大な一之鳥居が道をふさぐように現れた。そこからは正面を少し外れ、赤い橋のある公園へ。森の静けさを抜けた先の丘の美術館では、展示より先に窓の景色が目に入った。最後は境内の杉と温泉街のカフェ。名所を順番に回ったというより、甘味、鳥居、森、窓、休憩の順に気分が曲がっていった旅だった。

この旅の足跡

  1. 駅前の道を少し外れると、パンダの形をした米粉菓子が待っていた。枝豆餡は想像より豆の香りが強く、なぜ旅の最初にこれを選んだのか自分でも可笑しい。
  2. 道の先に突然、柱間約6メートル・高さ約8.4メートルの一之鳥居が現れる。大きすぎて、ここから先は町ではなく別の時間なのかと一瞬迷った。
  3. 赤い橋と杉の気配が、観光地の明るさを少し薄めてくれる。紅葉の名所として知られる場所なのに、今は緑の静けさが勝っている。
  4. 展示室は大きくないのに、窓の向こうの弥彦山が作品の一部みたいに見える。絵を見るために来たのに、先に外の光へ目を奪われた。
  5. 鳥居をくぐったときの大きさとは対照的に、境内の森は音を吸い込む。由緒を知るほど、参拝の作法を自分流にしてよいのか少し考えてしまう。
  6. 帰り道は温泉街の小さな広場で足を止めた。午後2時からカフェ営業という時間の隙間が、予定通りに歩かない旅にはちょうどよかった。
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