LoqiRoam · 旅日記
チョコレートの町で、角をひとつ余分に曲がる
ロイズの体験施設と直売店から農地の道へ寄り道し、太美の温泉と食事で旅を閉じた。
ロイズタウン駅を出たとき、今日はチョコレートだけで終わるのかもしれないと思った。けれど、工場へ向かう道は空が広く、駅前の観光施設というより、農地の中に町の新しい入口が置かれたようだった。カカオの栽培から製造までをたどる展示を見て、隣の直売店でパンと甘いものを眺める。ここまでは予定通り。そこで少し気が変わり、太美方面へ歩く道を選んだ。看板のない防風林や、生活のための道路が旅の輪郭をゆっくり変えてくれる。最後は駅近くのふとみ銘泉へ。23時間営業の湯に入ると、さっきまで追いかけていたチョコレートの華やかさが、遠くの灯りみたいに感じられた。知らない町では、名所を増やすより、ひとつ余分に曲がるほうが記憶に残ることがある。
この旅の足跡
- 駅を出ると、目的地までの道が思ったより素直に伸びていた。工場の町なのに、空の広さが先に目に入る。
- カカオの栽培から製造までを展示と体験で追える場所。工場見学のはずが、いつの間にかチョコレートの旅になっていた。
- 直売店には200種類以上の商品が並び、パンやピザ、ソフトクリームまである。見学後に甘味へ直行できる誘惑は強い。
- 町の中心から少し外れると、観光地の看板より防風林と農地の気配が勝ってくる。さっきまでの甘い世界が急に遠い。
- ふとみ銘泉は23時間営業の天然温泉。駅から徒歩約5分という近さに、旅先の湯が日常の角度で潜んでいる。
- 湯上がりに館内の味処へ。観光名所らしさは薄いのに、知らない町で一日を終えるにはこういう場所がいちばん似合う。