LoqiRoam · 旅日記

駅前の色が山と町へほどける日

美作加茂駅から神社、山と川、温泉を経て津山の鉄道館へ。駅前の小さな色が、信仰と自然と鉄道の物語へ広がった。

美作加茂駅で降りると、最初に見えたのは大きな名所ではなく、山あいの駅らしい素朴な色だった。そこから加茂神社へ向かう道では、今の暮らしの中に古い信仰が静かに混ざっていた。サムハラ神社では、山中の古祠から続く由緒に出会い、文字や祈りにも土地の色があるのだと気づいた。さらに黒木へ進むと、倉見川の水音と濃い緑が町の景色をすっかり塗り替えた。歩き疲れたころ、百々温泉の湯とラウンジでひと休みし、山の色を体の内側までゆっくりなじませた。最後は津山まなびの鉄道館へ移動した。扇形機関車庫と車両の赤、転車台の丸い動き、町のジオラマを見ていると、旅は駅前から始まり、結局また鉄道の記憶へ戻ってきた。

この旅の足跡

  1. 美作加茂駅は因美線の山あいにあり、駅舎の素朴さとホームからの緑が旅の始まりに似合う。小さな駅なのに、ここから町が広がる感じがした。
  2. 加茂神社は公郷の菊水山に鎮座し、裏山から平安時代らしい鏡が出土したという。派手な観光地ではないのに、山と古い暮らしの色が重なって見える。
  3. サムハラ神社は加茂町中原にある奥の宮で、古祠の由緒を受け継ぐ場所。山中の城郭址に始まったという話に、守りの文字が土地に残る不思議を感じた。
  4. 黒木キャンプ場は標高450mの渓谷にあり、場内を倉見川の水路が流れる。町から少し入るだけで水音と深い緑に変わるのが、いちばん大きな色の転換だった。
  5. めぐみ荘の百々温泉には露天風呂や薬風呂、ラウンジがあり、食事や休憩もできる。歩いて集めた山の緑を、湯気の向こうでもう一度思い出せそうだ。
  6. 津山まなびの鉄道館には旧津山扇形機関車庫、転車台、車両展示、津山の町のジオラマがある。山あいの旅の終わりに、鉄と赤い車体の色が鮮やかだった。
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