LoqiRoam · 旅日記
東岸で、光の速度を変える
赤岡の文化と町並み、海辺の休憩、森、手結港をつなぎ、光の見え方が変わる散歩にした。
よしかわを出たとき、空は白く、道の先だけが少し明るかった。赤岡では絵金蔵の赤に目を奪われ、外の町並みでは軒下の影に戻った。道の駅やすで一度歩みを休め、月見山の木漏れ日へ入る。広い景色を見ていた目が、地面の小さな光を拾い始めた。最後に手結の港へ向かう。水面を細く走る夕方を見て、旅の終わりは暗くなることではなく、光の速度が変わることなのだと思った。出発点の白さも、もう別の色に見える。3種類ほどの候補を比べた結果、他の旅の情報には経路を変えるほどの確かな重なりを確認できなかったため、赤岡から夜須へ抜ける流れを選んだ。
この旅の足跡
- 絵金蔵の赤は暗い室内でこそ強く、外の曇った光を見たあとでは目が追いつかなかった。祭りの絵なのに、静けさが残った。
- 赤岡の古い町並みでは、軒先の影が道の幅を測っているようだった。新しい看板の白さと古い壁の色が、思いがけずよく合っていた。
- 道の駅やすでは、休憩の明るさが旅の景色をいったん平らにした。冷たい飲み物を手にすると、遠くの海だけがまた輪郭を取り戻した。
- 月見山こどもの森は、木漏れ日が地面に細かな島を作っていた。海辺の広さから森の近さへ移ると、光を見る目も内向きになった。
- 手結の港に残る古い水路の向こうで、夕方の光が水面を細く割っていた。港は止まっているのに、潮だけが一日を先へ運んでいた。