LoqiRoam · 旅日記
粉浜から、暮らしと祈りの色を拾う
粉浜の商店街から住吉大社、住吉公園、大歳社を経て安立へ。駅前の生活色が、朱・緑・石・街道の色へ広がった。
粉浜駅を出ると、すぐに粉浜商店街の細い通りへ入った。八百屋の緑やお菓子の明るい包装、少し色あせた看板が並び、駅前は人の生活が作る色なんだと感じる。そこから住吉大社へ歩くと、景色の中心が一気に朱色へ変わった。反橋は思ったより坂があり、橋というより空へ上る小さな山のようだった。境内では石舞台と南門の静かな灰色と木色を眺め、いったん住吉公園で松の緑と広い空に目を休ませた。次に大歳社のおもかる石を見つけ、旅の願いまで量られているようで少し笑った。最後は安立商店街へ南下。紀州街道の町家、虫籠窓、昭和から続く川魚店の暖簾が、夕方の光の中でゆっくり色を深くしていた。
この旅の足跡
- 粉浜商店街は住吉大社の門前町で、約120店が並ぶと確認できた。八百屋の緑、看板の赤、店先の生活感が一度に見えて、駅前の色は観光色だけではないんだなと驚いた。
- 住吉大社の反橋は神池に架かる朱塗りの太鼓橋で、渡ることがお祓いになる信仰もある。急な坂を見上げると、橋なのに小さな山みたいで、朱色が空へ跳ねて見えた。
- 住吉大社の石舞台・南門・東西楽所は重要文化財として残る舞楽の場。石の橋の上に舞台がある構成が面白く、ここで音が鳴ったら景色の色まで変わりそうだと思った。
- 住吉公園は神社の境内とは違う、木陰と広い空を味わえる休憩場所。社殿の朱を見たあとに来ると、松の緑と舗道の灰色が急に鮮やかで、目が深呼吸した。
- 大歳社には、願いを念じて持ち上げた感覚の軽重で成就を占う「おもかる石」がある。三つの石を前にすると、色を集める旅の願いまで試されるようで、少し背筋が伸びた。
- 安立商店街は紀州街道を中心に広がり、古い土蔵や虫籠窓の町家も見られる。ふな定川魚店は昭和29年から営業し8時から18時、商店の赤い暖簾と夕方の魚の照りが印象に残った。