LoqiRoam · 旅日記

のぼり旗から谷津の小道へ

季節の梨街道、動植物園、谷津の湿地、伝承の社、棚池の景色をつなぐ散歩。

大町の出発点でまず目に入るのは、駅名よりも道沿いの小さな案内や店先の文字だった。梨畑のそばの季節営業カフェで歩く速度を落とし、梨街道では、約50軒もの梨屋が並ぶという道の厚みに出会う。のぼり旗は単なる目印ではなく、土地の季節を知らせる看板らしい。そこから動植物園へ向かうと、街の中に動物と植物の世界が現れ、さらに自然観察園へ進むにつれて、湧き水の湿地と斜面林が音を静かにしていく。大野町の高台では将門伝承の残る社に寄り、道が自然だけでなく記憶も運んでいることを感じた。終着の調節池では、治水のための棚池が野鳥と水面を眺める場所になっていた。看板を追って歩いたはずが、最後には街の仕組みそのものを風景として見ていた。

この旅の足跡

  1. 大町駅から少し歩くと、勘兵衛園の中に季節営業のカフェがある。梨畑のそばで、店の営業日まで季節に左右されるのが面白い。
  2. 国道464号の大町梨街道には約50軒の梨屋が並び、夏には直売ののぼり旗が立つ。道そのものが市場になる感じに驚いた。
  3. 市川市動植物園はレッサーパンダなど約70種を飼育し、植物園や自然博物館も隣接する。住宅地の先に小さな世界が急に現れる。
  4. 大町公園の自然観察園は、湧き水のある湿地と斜面林の谷津。動物園の近くなのに、足音まで吸い込まれそうな静けさが気になった。
  5. 大野町の天満宮には平将門が京都の天満宮を勧請したという伝承が残る。高台の小さな社が、道の古さを急に意識させた。
  6. 大柏川第一調節池緑地には大小15の棚池と外周路、野鳥観察場がある。治水の施設が、最後には水面を眺める散歩道になるのが意外だった。
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