LoqiRoam · 旅日記

山の入口から、音信川まで

花尾山の登山口から渋木八幡宮、淨土寺を経て、代行バスで長門湯本の音信川へ。山と暮らしと温泉を寄り道でつないだ。

渋木駅を出て、まず人の多い方ではなく、花尾山へ向かう道を選んだ。市ノ尾コースの登山口まで歩くと、山頂へ登らなくても集落の背後にある大きな地形が見えてくる。帰りは渋木八幡宮へ折れた。鶴岡八幡宮の勧請と伝わる社殿より、原始林に近いとされる社叢の暗さが印象に残った。その後、1551年開山と伝わる淨土寺の前を通る。法座だけでなく、こども食堂の場でもあるらしく、古い寺が現在の暮らしに接続していることに少し驚いた。ここからは美祢線の代行バスで長門湯本へ移動。音信川沿いの温泉街では、山の静けさとは別の、川床テラスや足湯のひらいた気配が待っていた。中心から少し離れたパン屋へ寄り、最後は川辺へ戻る。名所を一直線に集めたわけではないのに、曲がるたび、山と森と人の生活と湯の流れが順番に現れた。

この旅の足跡

  1. 駅から東へ歩くと、花尾山の市ノ尾コース登山口へ続く道がある。標高669mの山を前に、今日は登らずとも山の入口だけで気分が変わる。
  2. 渋木八幡宮は鶴岡八幡宮の勧請と伝わり、社叢は原始林に近いとされる。由緒より先に、森の厚みがこちらを黙らせそうだ。
  3. 渋木の淨土寺は1551年開山と伝わり、今も法座やこども食堂の場になっている。古寺なのに、時間が一方向ではない。
  4. 長門湯本温泉街は音信川沿いに広がり、川床テラスや足湯、カフェが点在する。山道の後に水音へ出る展開は、少し出来すぎている。
  5. 温泉街から少し離れたパンころりんは小さなパン屋として紹介されている。大きな名所を見た後ほど、袋を下げて歩く時間が旅らしくなる。
  6. 音信川沿いには川を眺めるテラスや、古民家を改装した萩焼のギャラリーカフェがある。帰る前なのに、もう一度だけ曲がりたくなる。
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