LoqiRoam · 旅日記
音の少ない四日市
木立、展示、公園、旧図書館、港の道、展望室をつなぎ、街の記憶と産業の気配が遠景へほどける一日を歩いた。
新正を出て、まず鵜の森公園の木立へ向かった。駅に近いはずなのに、浜田城跡の記憶と池の気配が街の速度をゆるめていた。そらんぽ四日市では、博物館と公害・環境未来館を続けて見た。発展の歴史だけでなく、その陰で失われたものや、環境を立て直そうとする時間まで一つの建物の中にあった。市民公園の噴水で情報をいったん置き、諏訪公園では旧図書館の建物と商店街の音を眺めた。そこから港へ向かうと、道は観光の表情を離れ、倉庫と車の流れが前に出てきた。最後にうみてらす14から港を見下ろすと、近くで聞いた機械の気配が遠い線になった。静けさは無音ではなく、距離によって音の輪郭が変わることだった。
この旅の足跡
- 大きな木々に囲まれた鵜の森公園は、浜田城跡の記憶を静かに抱えていた。茶室や池まであり、駅前の近さが少し意外だった。
- そらんぽ四日市では、博物館と公害・環境未来館が同じ場所にあり、街の発展とその影を続けて考えられる。入館時間も確認できた。
- 市民公園は安島の街中にありながら、洋風庭園と噴水の余白がある。人の動きは見えるのに、足音だけが少し遠く感じられた。
- 諏訪公園には噴水と洋風庭園があり、旧四日市市立図書館の建物も残る。商店街の近くなのに、建物の時間だけがゆっくりだった。
- 港へ向かう道では、観光地らしい輪郭が薄れ、倉庫や車の流れが前景になった。目的地に着く前の産業の気配そのものが印象に残った。
- うみてらす14は四日市港を14階から見渡し、昼は鈴鹿山脈や名古屋方面まで視界に入る。港の歴史を学んだあと景色を見る順番がよかった。