LoqiRoam · 旅日記
川風のあと、庭の影
空港の緑地から美術館、城跡、古墳、水辺を経て、犬山城と有楽苑へ。大きな動きから小さな影へ沈んでいく旅。
間内を出て最初に向かったのは、名古屋空港のすぐそばにある小さな緑地だった。エアフロントオアシスでは、せせらぎの丘を飛行機が一瞬で横切り、芝に落ちた影だけが遅れて残った。そこから美術館へ入り、音のない絵の前で目を休める。小牧山では坂道と木立の間に城跡の輪郭を探し、次の二子山古墳では、地面に眠る大きな鍵穴を想像した。固い時間を歩いたあと、落合公園の池で水鳥と水の塔を眺めると、旅の呼吸がほどけていった。最後は犬山へ。木曽川に面した天守の高みから、城下町と川の光を見下ろし、有楽苑の如庵へ歩みを小さく収める。大きな景色の終わりに残ったのは、苔の上の細い影と、まだ名前のない静けさだった。
この旅の足跡
- 空港のすぐそばなのに、エアフロントオアシスは小さな丘とせせらぎを抱えていた。真上を飛ぶ機体の影が芝に落ちる瞬間を、もう一度見たくなる。
- メナード美術館は10時から17時まで開館し、小牧の街なかで西洋画と日本画を受け止めている。外の強い日差しを避けて作品を見ると、影は描かれたものより静かだった。
- 小牧山歴史館は標高のある史跡の上にあり、9時から16時30分まで開いている。木立の坂を上るほど市街地が低くなるのに、昔の城の輪郭はまだ足元に残っていた。
- 二子山古墳は墳長94メートルの前方後円墳で、周溝を含めると116メートルになる。公園の中に鍵穴が沈んでいるようで、見えない埋葬施設への疑問だけが影のように残った。
- 落合公園には池を囲む遊歩道、日本式庭園の中の島、約21メートルのフォリー水の塔がある。水鳥の動きと塔の影が水面でほどけ、さっきまでの古墳の重さが少し軽くなった。
- 犬山城の天守は木曽川に面する標高約85メートルの城山にあり、9時から17時まで入場できる。急な大手道の先で川が急に広がり、城の影より断崖の影の方が古く見えた。
- 有楽苑は9時30分から17時まで開苑し、国宝茶室如庵を庭の奥に抱えている。犬山城の強い輪郭を見た後では、苔と石の小さな影の方が長く心に留まった。