LoqiRoam · 旅日記
七重浜から函館、色の道
七重浜の海から神社、フェリー、朝市、赤レンガ、元町の洋館へ。歩くほどに駅前の色が港町の記憶へ広がった。
七重浜駅を出ると、最初に拾えたのは海の青だった。海水浴場では波の白が明るく、そこから海津見神社へ向かうと、木の緑と社殿の静かな白に出会った。フェリーターミナルでは船と岸壁の大きさに驚き、歩く旅が急に遠くへ出られる旅に見えてきた。函館駅前の朝市では赤い魚や黄色い看板が重なり、街の色が声と一緒に動いていた。金森赤レンガ倉庫では、古い赤い壁と運河の青を並べて眺めた。最後は元町の坂を上り、洋館の淡い色と低くなった港を見下ろした。駅前の一色を探すつもりが、海、信仰、仕事、食、歴史が順番に色を足してくれた一日だった。
この旅の足跡
- 砂浜の向こうに津軽海峡がひらけ、七重浜海水浴場は夏だけ監視員のいる場所になる。今日は波の白と空の青が思った以上に近く、駅前の旅がいきなり海の旅へ変わった。
- 小さな境内なのに、七重浜綿津見大神など海に関わる神々が祀られている。社殿の白と木々の緑を見て、海の色は水面だけではないのだと気づいた。
- フェリーターミナルの大きな建物と岸壁を眺めると、旅客のための青い海が急に仕事の海にも見えてくる。出航を待つ船が、次の色を運んでいるようだった。
- 函館駅のすぐそばで、朝市は食事と買い物の両方を受け止めている。赤い魚、黄色い看板、濡れた路面の反射が重なり、駅前の色集めがいちばん忙しくなった。
- 明治2年から港を見つめてきた金森赤レンガ倉庫は、レンガの赤だけでなく運河の青も一緒に見せてくれる。古い倉庫が今は店になる変化が、ちょっと面白い。
- 元町公園は、旧北海道庁函館支庁庁舎や旧開拓使函館支庁書籍庫が並び、坂の上から港を振り返れる。朝の青、倉庫の赤のあとに、洋館の淡い色が来た。
- 旧函館区公会堂は明治43年の建物で、元町公園の上に気品のある洋風の輪郭を置いている。坂を上ったぶん港が低く見え、集めた色が一枚の絵になった。