LoqiRoam · 旅日記

風に任せた曲がり角

湖山池から賀露市場、砂丘、砂の美術館を経て、仁風閣展示館で終える海風と記憶の旅。

末恒を出発して、駅前に留まらず湖山池へ向かった。池の水面と草地で歩幅を整えたあと、賀露市場の魚介やとうふちくわの気配に引かれ、旅は自然から食へ曲がった。そこから砂丘へ移ると、風紋と馬の背の大きさに、さっきまでの細かな道が急にほどけていく。砂の美術館では、外では崩れ続ける砂が人の手で形を保っていた。最後は鳥取城跡・仁風閣展示館へ戻り、建物の休みを迂回して土地の記憶を見る。名所を順番に集めたというより、静けさ、港の匂い、砂の広がり、歴史の余韻が一度ずつ現れるように曲がった旅だった。

この旅の足跡

  1. 湖山池の西側で、池・草地・花畑がひと続きになる庭園に出た。水面を見ていると、駅からここまでの道が急に遠く感じられて少し可笑しい。
  2. 賀露市場には日本海の魚介だけでなく、とうふちくわの店やすなば珈琲も並ぶ。海鮮だけを目当てに来たのに、脇道の名物に足を止められた。
  3. 白兎海岸は因幡の白うさぎ神話の舞台で、海岸西側の白兎の丘には愛の鐘と撮影枠がある。神話と観光の距離が思ったより近くて、少し照れた。
  4. 砂丘の馬の背は高さ約47メートル。風が砂の表面に風紋を描き、同じ場所でも歩くたび模様が変わる。道を選ぶ旅のはずが、道そのものが消えていく。
  5. 砂の美術館は砂と水だけで作る砂像を屋内展示し、開館は9時から18時、最終入場は17時30分。外で崩れる砂を、ここでは時間ごと閉じ込めている。
  6. 鳥取城跡・仁風閣展示館では、仁風閣の修理事業や鳥取城跡、宝隆院庭園の案内を見られる。建物そのものが休んでいても、記憶は別の入口から続いていた。
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