LoqiRoam · 旅日記

看板を拾い、清流をさかのぼる

錦町の駅と商店街から、産物、酒蔵、錦川、とことこトレイン、SOZU温泉へと上流を感じる散歩。

錦町駅を出ると、まず駅舎の展示と町全体を博物館に見立てる発想に出会った。商店街では、こんにゃくやわさび漬け、野菜や惣菜が並ぶ産品ステーションに寄り、観光地の棚の中に暮らしの買い物が息づいているのを眺めた。そこから堀江酒場へ向かうと、1764年創業という時間の長さが、錦川の水と一緒に立ち上がってくる。川沿いでは看板を追っていた目を休ませ、流れの音に歩調を合わせた。最後は上流側へ移動し、とことこトレインの線路跡とSOZU温泉を目指した。町なかの文字から山あいの湯気へ、旅の案内役が看板から水へ変わっていく一日だった。

この旅の足跡

  1. 錦町駅の駅舎には鉄道グッズ展示館があり、ここから町全体を博物館に見立てる散歩が始まる。駅なのに、最初の展示室のようで少し不思議だ。
  2. 本通り商店街のにしき産品ステーションには、こんにゃくやわさび漬け、野菜、惣菜まで並ぶ。観光土産の棚に、町の普段の食卓が混ざっている。
  3. 広瀬の堀江酒場は1764年創業と伝わる酒蔵。清流をさかのぼった小さな町で、酒の名前より先に水の道筋を想像してしまった。
  4. 錦川沿いに出ると、商店街の文字情報が水音にほどける。川を使って人と物が動いてきた町だと思うと、ただの休憩場所にも見えなくなった。
  5. SOZU温泉は錦町深川の山あいにあり、看板を目印にたどり着く日帰り温泉。町なかの看板とは違い、ここでは湯気が道案内をしている。
  6. 錦町駅から雙津峡温泉駅まで約6kmを走るとことこトレインは、未成線の道を遊覧する乗り物。歩道ではない線路跡を進む発想に驚いた。
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