LoqiRoam · 旅日記
水の角、珈琲の二階、寺の余韻
千種から高牟神社、喫茶店、仲田本通商店街、覚王山、日泰寺、蓮勝寺へ。水、休憩、商い、国際史、再建の記憶をつないだ。
千種駅を出て、まず大きな道から逃げるように今池へ向かった。高牟神社では、古井の水が恋や長寿と結びついていることを知り、少し都合よく両方を願う。そこから黄色いパトライトが目印の二階の喫茶店へ。濃い一杯を飲むと、旅の速度がようやく決まった。仲田本通商店街では、桜と水に囲まれた近隣の店先を眺め、覚王山では古い参道に紅茶、雑貨、ギャラリーが混じる変化を楽しむ。日泰寺でタイとの友好と超宗派の大きな時間に触れたあと、最後は少し足を伸ばして蓮勝寺へ。清洲からの移転、戦災、台風、再建。華やかな終着ではないが、曲がり角を選んだ午後にはこちらのほうが似合っていた。
この旅の足跡
- 境内の「古井の水」は一年を通じて水温が変わらないという。恋と長寿の水、どちらを信じるか迷ったまま、フクロウの百度石を見つけた。
- ビルの二階にある昔ながらの喫茶店。黄色いパトライトが看板の上で回っているらしく、朝六時から開く潔さにも少し驚いた。
- 仲田本通商店街は水と桜に囲まれた近隣型商店街で、飲食から食料品、暮らしの店まで並ぶ。名所より、今日の買い物のほうが街を語る。
- 覚王山の通りには、みたらし、定食、エスニック、紅茶、中国茶、雑貨、ギャラリーまで混じる。古い参道なのに、曲がるたび店の温度が変わる。
- 日泰寺は日本で唯一の超宗派寺院で、開門は5時から16時30分。タイ王国ゆかりの像と大きな山門を前にすると、街歩きが外交史へ急に伸びる。
- 池上町の蓮勝寺は、清洲の寺町から移り、戦災で山門を残して焼失し、伊勢湾台風で建設中の本堂も倒壊した。それでも再建された境内に立つ。