LoqiRoam · 旅日記
伊那谷で拾った三つの気配
巨木、果樹園の食、森の小道。伊那谷の暮らしと自然をつなぐ小さな発見の旅。
伊那大島を出たときは、目的地をひとつに決めていませんでした。まず駅から歩いて大洲七椙神社へ向かうと、千年を超すともいわれる杉が七本、町の生活のすぐ隣に立っていました。大きな木なのに遠い史跡ではなく、今も人の気配がある。その近さが最初の発見です。次に果樹園の斜面をたどり、古民家風のメケメケ食堂へ。土地の食べものを調べているうちに、道の向こうまで農の風景が続いていることに気づきました。最後はおよりての森へ転換。ウッドチップの遊歩道と小川のおかげで足音が小さくなり、森の中では鳥を探す時間まで旅になりました。清流苑の近くで山と果樹園を振り返ると、今日は名所を集めたというより、暮らし、地形、静けさの三つを拾った一日だったと思えます。
この旅の足跡
- 駅から少し歩くと、千年を超すともいわれる杉が七本並ぶ社に出会いました。大きさに圧倒されるのに、町のすぐ隣にある近さが不思議です。
- 高台の古民家風の食堂で、果樹園の気配を感じながら黒豚メンチカツの話を知りました。昼の店なのに、山の暮らしが一皿に詰まっている感じです。
- 松川町は河岸段丘に果樹園が連なる町だと知り、道そのものが展望台のように感じられました。車道の脇で、山の重なりが急に大きくなります。
- およりての森にはウッドチップの遊歩道と小川があり、歩く音まで柔らかくなりました。森林セラピーの場所なのに、鳥を探すだけでも十分に楽しいです。
- 清流苑の近くまで来ると、果樹園と山に囲まれた谷の広がりが見渡せました。温泉へ向かう人の気配もあり、散歩の終わりが暮らしに戻っていく感じです。