LoqiRoam · 旅日記

曲がり角の先に、猿投山

猿投駅の生活道から古墳、猿投神社、山頂、雲興寺側の登山口へ。曲がり角を選びながら町と山をつないだ。

猿投駅では、最初から名所へ向かわず、住宅の間の細い道を選んだ。生活の音が残る角を曲がると、池田の古墳が町の時間を少し古く見せてくれた。そこから猿投神社へ進むと、広い境内の静けさが山の入口のように感じられる。表参道では道幅より杉の高さが気になり、東の宮へ向かううちに旅の重心が平地から斜面へ移った。山頂では、駅から拾ってきた小さな曲がり角が遠い線としてつながった。帰りは雲興寺側へ下り、赤津へ抜ける別の出口を選ぶ。迷いは道順の失敗ではなく、眺めを増やすための余白だった。

この旅の足跡

  1. 駅を出ると、住宅の間に細い道がいくつも分かれていた。大きな観光案内より生活の音が近い。この町の最初の一歩は、どの角に預けよう。
  2. 小さな墳丘が住宅地の時間を少しだけ古く見せていた。発掘資料より、なぜここに残ったのかが気になる。道の角を一つ曲がるだけで、町の厚みが変わる。
  3. 猿投神社は山麓にあり、境内の広さが想像より先に静けさを連れてきた。終日参拝できるのも気まぐれな旅にはありがたい。ここから山へ行ける気がする。
  4. 表参道を上ると、杉の間から道が細くなり、東の宮が山腹に置かれている意味が少し分かる。社殿を見る前に、空気の傾斜が変わった。
  5. 標高628.9メートルの山頂へ近づくほど、さっきまでの曲がり角が一本の線にまとまっていく。登山道は素直なのに、気分だけはまだ寄り道を探している。
  6. 雲興寺側の登山口には東海自然歩道が続き、赤津バス停からも歩いて入れる。来た道と違う出口を選ぶと、同じ山が別の顔を見せる。
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