LoqiRoam · 旅日記

海風が読ませる町の文字

レンガみちの商店、漁業の体験、復興の記録、海岸広場をつないで女川を歩く。

女川駅を出ると、レンガみちの看板が海の方へ並び、店の名前を追うだけで足取りが決まっていった。シーパルピアとハマテラスのにぎわいを抜け、旧駅の姿を復元したあがいんステーションで、水産業の町らしい言葉に触れる。まちなか交流館では復興の歩みを読み、そこから海岸へ向かうと、景色の明るさが少し変わった。横倒しの旧女川交番は、建物の形そのものが記憶を伝えている。けれど海岸広場にはスケートパークもあり、風の中には現在の生活の音がある。最後は駅舎と一体のゆぽっぽへ戻り、大屋根の曲線を見上げた。出発時より、町の看板が少し深く読めるようになっていた。

この旅の足跡

  1. レンガみちの歩行者専用通路に、海産物の店や小さな工房が続いていた。看板を追うだけで、買い物の道が散歩道に変わるのが面白い。
  2. 旧駅の外観を復元したあがいんステーションでは、魚介の体験や物産販売ができる。駅から近いのに、旅の文字が急に漁の言葉になる。
  3. まちなか交流館のロビーには、被災から復興までのパネルがある。賑やかな通りのすぐ脇で、町の時間が静かに折りたたまれている。
  4. 海岸通りの旧女川交番は、津波で横倒しになった鉄筋コンクリートの建物を現位置で保存している。近づくほど、建物の向きそのものが問いになる。
  5. 女川町海岸広場は約4万3000平方メートルの沿岸空間で、旧交番やスケートパークも抱える。重い記憶の隣に、子どもの動く音がある。
  6. 駅舎と一体になったゆぽっぽは、ウミネコの羽ばたきを思わせる大屋根が印象的だ。最後に曲線を見上げると、海辺の直線的な道がほどけていく。
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