LoqiRoam · 旅日記
山から町へ、雪国を五感でたどる
岩原から越後湯沢へ出て、食・高原の眺め・雪国の暮らし・足湯・喫茶をつないだ。
岩原スキー場前の静かな山あいを出て、まず越後湯沢駅のぽんしゅ館へ向かった。酒の並ぶ棚のそばで、南魚沼産コシヒカリの大きなおにぎりを見つける。最初の発見は、雪国の豊かさが立派な景色より先に、一口の大きさで届くことだった。そこから湯沢高原へ上がると、約五分の空中散歩の先で山並みと高原の花がひらいた。町が小さく見えたあと、雪国館では直筆や日本画だけでなく、囲炉裏のある茶の間や冬の道具に出会い、景色の背景にある暮らしを知った。隣の足湯で熱さに驚き、最後は温泉水のコーヒーと米粉のロールケーキで休む。遠くへ行ったというより、食べる、眺める、触れるを重ねて、近くの町を少し深く知った一日だった。
この旅の足跡
- 駅の中に新潟の酒がずらり。南魚沼産コシヒカリの大きなおにぎりまであり、旅の最初から土地の味が強くて驚いた。
- 166人乗りのロープウェイで約5分、標高約1000メートルへ。夏の花と山並みが一気に現れ、さっきまでの駅前が小さく見えた。
- 雪国館では川端康成の直筆や日本画14点、囲炉裏のある昔の茶の間まで見られる。文学だけと思ったら、冬を越す道具の厚みに出会った。
- 三つの浴槽に毎朝新しい温泉を入れる足湯。方言で『つらら』を意味する名前なのに、足元は熱くて、夏の散歩にもよく効いた。
- 温泉水で水出しするコーヒーと、魚沼産コシヒカリの米粉を使うロールケーキ。甘さの中に、この町の水と米がちゃんといた。