LoqiRoam · 旅日記
山の町で、三つ拾う
高台の神社、朝の和菓子、静かな図書室を経て、道の駅から赤芝峡へ。町の文化と自然の切り替わりを味わう旅。
羽前松岡を出ると、旅はすぐに「名所を急いで回る」感じからほどけていった。最初の発見は、県社山の高台にある小国上杉神社。謙信公と鷹山公を祀る場所から、朝日連峰と町の屋根を同時に眺められるのがうれしい。次に角松屋でどら焼きをひとつ。朝から開く店の存在が、観光地ではない町の時間を教えてくれた。図書室では本棚の静けさに身を置き、雪と山の暮らしを想像する。そこから道の駅へ移ると、直売所や軽食の気配が旅を現実に戻してくれる。最後は荒川の赤芝峡へ。店の明るさから岩と水の陰影へ景色が転じ、今日集めた三つ――見下ろす眺め、手のひらの甘味、本棚の静けさ――が、川音の中でゆっくり一つになった。
この旅の足跡
- 県社山の高台に小国上杉神社があり、朝日連峰と町の家並みを一緒に見渡せるらしい。神社が展望台を兼ねる感じが意外で、山の町を一度に読めそうだ。
- 角松屋は小国小坂町でどら焼きや和菓子を扱い、春から秋は朝7時から開く。山へ向かう前に甘い一個を買えるのが、旅の予定を少し柔らかくしてくれる。
- おぐに開発総合センター図書室は岩井沢にあり、9時30分から18時まで開館している。観光施設ではない場所で、雪深い町の暮らしを本棚から想像できるのが面白い。
- 道の駅白い森おぐには国道113号沿いで、直売所は9時から17時。軽食、休憩、地元物産が一か所に集まり、山の町の入口なのに小さな市場のような気配がありそうだ。
- 赤芝峡は小国町中心部の北西、荒川沿いにある。道の駅から新潟方面へ進んで入る道があり、町の店先とは別の、岩と水がつくる急な表情を確かめたくなる。
- 小玉川の梅花皮荘は山菜、きのこ、川魚など郷土の味を出す温泉宿として紹介されている。今回は遠方なので本行程から外したが、次の旅の余白として覚えておきたい。