LoqiRoam · 旅日記
海へ行く前に、山の水へ
中斜里から知床斜里の町歩き、博物館、来運の水辺、清里側の道の駅へと、文化から自然と休息へ転じる寄り道の旅。
中斜里を出て、まず知床斜里駅へ向かった。駅前の道は観光の入口らしいのに、少し曲がると魚や地元の品が並ぶ台所になる。そこから博物館へ入り、知床を景色ではなく、土器や暮らしの重なりとして見直した。気分が変わったので来運へ逸れる。水のある場所では、町の音が薄くなった。最後は清里側のパパスランドさっつるまで足を伸ばし、斜里岳を眺めながら休む。最短ではない。でも、曲がった回数だけ帰り道の輪郭が増えた。中斜里へ戻るころには、出発点が駅ではなく、旅全体の余白に見えていた。
この旅の足跡
- 駅舎の向こうに海の気配がある。知床斜里駅は釧網本線の有人駅で、ここから町の道が何本もほどけていくのが面白い。
- 道の駅しゃりは本町の道沿いにあり、隣には鮮魚や知床ブランド品を扱う工房がある。観光地の顔と台所の顔が同居していた。
- 知床博物館は9時から17時まで開館し、縄文やオホーツク文化の資料も扱う。海だけを見に来たつもりが、土地の時間に引き戻された。
- 来運・水の学校は来運117番地にあり、湧水の土地らしい名前が残る。市街地の音が遠のくと、水の話だけが急に近くなった。
- パパスランドさっつるは道道沿いの道の駅で、売店や食事処に加えて温泉と足湯がある。斜里岳を眺めながら休めるとは、少し反則めいている。